2008年5月30日金曜日
2008年5月14日水曜日
鳥類標識調査員
山階鳥類研究所(我孫子市)の鳥類標識調査員を務める高校教師の前原一統(かずのり)さん(44)(鴨川市竹平在住)が、ゴールデンウイーク中に訪れた沖縄県久米島で、東南アジアに生息するカンムリカッコウを確認した。その姿が日本で観察されるのは珍しく、前原さんによると沖縄県内では4例目、国内でも10例ほどの報告例しかないという。
鴨川市の私立文理開成高校で理科を教える前原さんは、国内の広葉樹林に生息する、スズメ目カササギヒタキ科の夏鳥・サンコウチョウについての研究をライフワークにしている。今回は、その移動経路や生態を明らかにするための標識調査で、同じ調査員を務める久米島出身の妻・初子さんと、4月29日から5月8日まで現地に滞在していた。
カンムリカッコウが確認されたのは、1日午後3時過ぎ。足環(あしわ)と呼ばれるリング状の標識をつけることを目的に浜辺に張った網にかかっていた。全長45センチ、体重はわずか77グラム。雄か雌かは不明で、同日夕には足環をつけて放鳥した。前原さんは「ガリガリにやせており、南から渡ってきた直後ではないか」と話している。
山階鳥類研究所の標識調査研究室によると、カンムリカッコウに足環を付けて放鳥した例はこれまでになく、日本では今回が初めて。同研究室の尾崎清明室長は「この鳥は中国南部やフィリピンなど東南アジアに生息する鳥。沖縄に渡ってきたのは迷鳥と思う」と話す。
また前原さんは「こんな色合いの鳥がいるのかと、宝くじに当たった気分です。最初は網にかかったガがばたついているのかと思った。羽の色からすると、生まれて1年前後の若い鳥と思う」と話していた。
★カンムリカッコウ
カッコウ目カッコウ科の鳥で体長は45センチ程度。雌雄同色でヒマラヤ山脈から東南アジアにかけて分布し、海を渡ることはほとんどないとされる。頭、背、尾、翼の基部は黒色で、首には白い輪、頭には冠羽がある。尾が長いのが特徴で、しわがれた声で「クリー、クリー」と鳴く。
(2008年5月14日 読売新聞)
鳥もかわいいですよね